広島・松山紀行2014冬

新年早々、成人の日が1月第2月曜であることから3連休。
これを使って、今回の飛行機と宿を予約したのが前年の12月7日土曜日だった。
目的地は広島。
しかし東京から広島へ行くLCCはない。
また広島空港から広島市内へは中途半端に遠い。
ここで発想を切り替えて、瀬戸内海を隔てて対面にある松山空港に上陸し、
そこから船で広島へと渡る方法を調べた。
また、松山は2013年8月5日土曜日~6日日曜日にLCCぶらり旅で初めて行った場所でもあり、
とりわけ全てにおいてリーズナブルであったことから、この時はいいアイデアだと思っていた。

いつものように飛行機と宿さえ押さえておけば、なんとかなると思い前日をむかえた。



1月11日土曜日

東京シャトル2:10へ乗車するため、1:30に部屋を出て日本橋方面へ徒歩で向かった。
ちなみに朝食は前回同様コンビニでおにぎり2個を確保する。

東京シャトル4:15もあったはずだったのだが、予約時に表示されないため京成バスに電話してみたら
あっけなく「その便は満席です。」とのこと。
どうしてこの便が満車になるのか調べてみたら、
どうやら始発が八重洲口ではなく大江戸温泉物語だからみたいだ。
そんなにいいのか?大江戸温泉物語!
門前仲町駅から送迎バスがあるので一度行ってみます。

バスは定刻通りに発車し、60分後には成田空港第2ターミナルに到着。
前回の沖縄と同じく、ターミナルの北端にある喫煙所でコンセントを確保し、時間をつぶそうと思っていたら
すでに先客がいるではないか。
仕方ないので、他の電源を探したが、旅慣れた連中がコンセントが隣接する待合席をすべて確保しており
ここはコンコースの床に座り込んで電源を確保した。
スマホの難点はこの電源にすべてある。
機内モードにして、電波の送受信を行わなければ充分時間は持つのだが
WIFIでも接続しようもんなら4時間も持たないのだ。
とりあえず、座り込んで主電源をノートパソコンへ接続し、ポケットWIFIとiPhoneをUSB接続して時間をつぶした。

兎に角、松山空港到着後、リムジンバスを使って松山観光港へ渡り、広島港へ上陸した後、広島市街へとたどり着くルートを確認したのだが
予想外だったのは、船便の料金の高さと時間のつりあい。

松山観光港から広島港へのルート

 フェリー  片道3,500円(2時間40分) 往復6,450円 
 スーパージェット  片道6,900円(1時間8分) 往復13,110円

どちらも瀬戸内海汽船という1社の経営である。
松山観光港へはJR松山駅よりリムジンバス450円にて向かうのであるが、
港への到着時刻とフェリーの出航時刻が同じで、出航間隔は1時間30分である。

金に糸目をつけないのなら、スーパージェットを選べば考える必要もないのだが
どう考えても、飛行機の往復代よりも高くなり、これだと広島空港のルートを選択したほうが安くつく。
ここは粘ってフェリーを使うルートで調べまくった。

とりあえずこの日の第1到達予定の目的地広島平和資料館は8:30~17:00(入館は16:30まで)である。
第2目的地広島城天守閣は9:00~18:00(入館は17:30まで)である。
普通に考えれば広島到着が夕刻になることはあり得ないのだが、どう調べても16時前になってしまう。
乗換案内はスーパージェットを使うルートしか表示されない。
ところがよくよく調べてみたら15時前に広島平和資料館へ到着する算段ができた。
この日に宿泊するホテルでは自転車を無料で貸してくれるらしいので、広島城へも行ける計算になった。
そして帰りの船から松山市内へは松山観光港から伊予電鉄高浜港まで歩けば8分。
電車は15分間隔で出ている。
これなら広島も松山も夕食を19時30分に予約した店には余裕で着くことができる。

これを調べ終えたのが5時前だった。

GK401成田6:20発は定刻通り離陸。
機内は満席。
残念ながら機内アナウンスによるとA席側の窓から富士山が見えるとのこと。
ここはあきらめて日本アルプスを眺めながらになる。

ジェットスターの席は1列A~Fの6席で、これが30行ある。
48時間前からWebチェックインも可能なので、非常に便利なのだが
行先によって、ルートが異なるから、乗ってみないと富士山が見えるかどうかわからない。



定刻通り松山空港へは8:10に到着。


パンフレットは前回来た時にかき集めていたし、今回は松山で観光する場所は予定していないため
すぐさまリムジンバス乗り場へ行き、JR松山駅までの切符350円を購入した後バス停に並んだ。
次の空港リムジンバスは8:40発と20分近く待つのだが、できるだけ前の座席を選んで、余裕をもって松山観光港行のリムジンバスに乗り換えたいからだ。
JR松山駅までは所要時間15分。
駅構内にある観光案内所にて松山観光港までのリムジンバス450円を購入。
バスは定刻通り9:15に発車した。
始発場所でないため、半分くらいの席は埋まっていた。
時間通り9:35に松山観光港へ到着し、港を眺めたら、まだフェリーに桟橋が外されていなかったので走って行ったら
目の前で出航。
しかも乗り場を見たらどう考えても車以外は2階の桟橋からしか乗れない。
まーこれは想定していたので、あきらめ松山観光港ターミナルへ入ってみたら、待合所には誰一人いない。
おそらく全ての客はスーパージェットに乗り込んだのだろう。

ここは仕方なくロビーで広島のパンフレットをかき集めた後、唯一のレストランがある2階へ行ってみた。
ところが、これまたメニューに名物があるわけでもなく東京料金と変わらない。
というかこのあたりに食事ができる店らしい店は他にない。
後は店らしいものは土産物屋があるだけ。
広島到着まであきらめるしかないのかと思っていたら
土産物屋で弁当が売っているではないか。
しかも480円。
これに気付いたのが出航の15分前。
すぐにこれを購入し、レジの奥に電子レンジがあるので、聞いてみたら温めてもらえるとのこと。
後5分気づくのが遅れていたら買えなかっただろう。

しばらくして、11:05発のフェリーが到着し、10分前に乗り込んだ。



フェリーは定刻通りに松山観光港を出港すぐ、確保した席で鯛めし弁当を開けて昼食とした。



東京住まいでは普段見ることがない穏やかな瀬戸内海の島々を眺めながら、
時間が止まったようなスピードで進んでいく。



船は次の港である呉港に5分遅れで到着。



なんとほとんどの人がこの呉で下船したみたいだ。
まースーパージェットに乗らない人がほとんどだから当たり前だろう。

広島港へは13:45に5分遅延で到着。



広電の広島港・宇品駅から1系統の路面電車に乗り、所要時間は27分で中電前駅を目指す。
乗車代金は広島市内だと150円均一の後払い。

広電電車路線案内図を見れば一目瞭然。
宿のある中電前駅は立地条件の良さに間違はない。

下車した後、3分も歩かず、14:40にビジネスホテルミリオンシティにてチェックイン。
とりあえず計画通りに到着したので、自転車を借りることにし701号室へ。
かなり古めの部屋だったけど、一通りの設備は整っている。



兎に角パソコンとWIFIを接続充電した後、iPhoneだけ持参して自転車に乗り、広島平和資料館へと向かった。
着いてみると歩いても3分くらいの距離。
入口すぐ右にある駐輪場に自転車を留めて入場料50円を払い東館へ。
不謹慎な表現かもしれないが、結構な賑わいである。
入館してすぐ、等身大の原爆ドームの上部レプリカが目に入る。
館内はフラッシュを使わなければすべて撮影が許可されている。



まずはここで、広島原爆について3分のビデオを立ち見した後、明治時代からの広島の歴史を辿る。
知らなかったことは、日清・日露戦争当時、大本営は広島に置かれ、明治天皇も常駐していたらしい。
大本営と言えばどうしても東京というイメージがあったため以外だった。
それ以来、宇品に軍港が整備され今の広島港に至るらしい。

原爆の投下候補地として広島が選ばれたのは、空襲で絨毯爆撃がされていないことと、米軍捕虜がいないことが前提で
エノラ・ゲイより投下時に一望できる天候であることが条件となったためだった。
絨毯爆撃がされていない理由は投下後の破壊力を調査するためである。
ちなみにこの後1945年8月9日、長崎に原爆が投下されるのであるが、その前には九州小倉を投下地にしていたらしいが
天候不順で一望できないため長崎に変更された経緯がある。

その後の、1945年に至る軍国主義下の説明は、ほぼ周知のことであったので足早に過ぎた後、本館へと向かった。
この館内で一番、見なければならないものはこの本館に入ってすぐのところにある被爆再現人形である。
作り物は原爆を語るか 広島平和記念資料館、人形撤去へ
と言うニュースが記憶に新しいが、どんな説明や資料より、これがなければ本当の悲惨さは伝わらない。



この他に昨年、学校での「はだしのゲン」開架 神奈川県「教育的配慮が必要」など過去の記憶を封印するかのような右傾化していくニュースが続出したが
いったい為政者の何人がこれらの展示物を直接見たのだろうか。
太平洋戦争で日本が戦った国はどこかをまともに答えられないような教育を続けていて、
後世に戦争の悲惨さが伝わるわけがないし
福島やチェルノブイリの事故から繋がる被爆の恐ろしさが実感できるはずもない。
おそらく新聞やニュースでしか、取り上げられなくなったこれらの問題について、撮影が許可されているのだから
実物とそこまでに至る正しい歴史教育をしなければ、世代の違う歴史認識の隔たりは大きくなるばかりだろう。

この他に、広島の人影の石 に座っていた人の実物や、直接見なければ伝わってこない展示は全てこの本館にあった。
爆弾自体は地上で炸裂したと思っていたが、資料を読む限り、地上600mで炸裂したとのこと。
そして、沖縄戦と同じく、悲しいかなあまりにも甚大な被害だったので、残された資料は少なく
1945年8月6日8時15分広島市への原子爆弾投下について語りべも減る一方である。

本館を回った後、平和公園が一望できる渡り廊下から出たところで



急ぎ足で回ったこともあり、羽織っていた上着を脱いだ時だったのだろうか自転車の鍵が見つからない。
どこで落としたのかわからず、入り口受付で、そのことを告げてもう一度館内を歩いて回ったが見つからない。
仕方ないので、もう一度入り口受付で、ホテルの連絡先と自身の連絡先を書いた紛失届を出した。
駐輪場は置きっぱなしでもかまわないらしいが、幸いホテルは近場だったので自転車を担いでホテルまで持ち帰った。
フロントで謝ったら、「もう一つ予備の鍵がありますから、使いますか?」と言われたけど
さすがに2度なくすことを考えたらそれはできないことを告げて、部屋に戻り、残り時間の計画を再考した。

兎に角、日は暮れてしまったけど、行けるだけの場所を行ってみようと思い夜の広島へ繰り出した。

まずは平和公園の原爆死没者慰霊碑で黙祷。



そして世界文化遺産でもある原爆ドーム。
これが被爆前にはどれほど近代的建築物であったかはこちらから。
この建物は四方から見ることができるが、内部には入ることはできない。
思ったより大きな建造物で、現物は鬼気迫る勢いだった。



そして、ちょっと距離が離れているので、どこまで行けるかわからないまま広島城へ歩いて行った。
幸い天守閣は閉館しているものの、城内の敷地は夜間でも立ち入りができ、
天守閣の入り口まではたどり着けた。



この天守閣は原爆投下により倒壊したものを昭和に復元したもので、倒壊前の天守閣は国宝にも指定されていた。
この後、城内の広島護国神社で旅の無事を祈った後、19:30に席の予約をしておいた立町(たちまち)の浪漫座へ。

とりあえずこの日も寒かったので早速地酒賀茂鶴を注文。
辛口で切れがいいので食も進み、この後も、これを注文。


広島がんす天
がんすとは、かまぼこ原料のすり身に野菜や一味唐辛子などを混ぜたもの。
マヨネーズとの相性は抜群。



焼きがき
冬の広島に来てこれを食べなかったら来た意味がない。



ゴマ豆腐のコロッケ
中農ソースにつけて食べるのだけど、箸で持ち上げると崩れるくらいの柔らかさと熱さでホクホク。



明太子のだし巻き
隣の客が注文したのが旨そうだったので、僕も注文。
見たとおり、出汁巻きに明太子の辛味が相まって美味。



充分な味に堪能した合計は、調べていたとおり4,756円と低料金。
ここは、カウンター、椅子席、座敷のすべてがあるので、次に来た時にも立ち寄りたいと思った。

帰りは歩いて20分くらいなので路面電車を横目に見て、徒歩にし



途中セブンイレブンで珈琲とアイスチーズストロベリーを購入して、部屋に戻った。

1月12日日曜日


8:00にチェックアウト
と言うのも、前日にフロントの方に、宮島へ行って松山に戻る場合を想定して相談に乗ってもらったら
この時間じゃないと、余裕をもってまわれないと分かったからだ。

宮島へは複数移動手段があるが、とりあえず勧められたルートにて向かう。
・まず広電の西広島行きへ乗車し中電前駅から西広島駅へ150円
・JRに乗り換えて西広島駅から宮島口駅へ320円
JRフェリーにて宮島口から宮島桟橋へ170円。
帰りの宿泊も広島なら、広電宮島線を使って、海沿いに行く方法もあるらしい。

参道に着いたらまずは、名物もみじまんじゅう(クリーム)80円を食す。
お茶はセルフで無料。

 

参道途中で世界一大きい杓文字を発見。
世界一って、日本以外にも杓文字を使う国は思いつかないけど。



今度はもみじ天(チーズ)150円を。
こちらもお茶はセルフで無料。
寒い日だったので、ところどころでこういった買い食いをしたくなるのだった。

 

暫くして大鳥居が見えてきて



厳島神社に到着。



入館料300円で神社敷地内へ。


  

  

 
  
 
 

おとなしいので鹿にもさわれます。

さすが世界遺産になると人手が違うもんで、金毘羅さんとは比較にならない。
この他に水族館や山頂へ上るロープウェイもあるみたいだけど、これだけで充分。
回転焼きクリーム100円を頬張った後、帰路につき。
・フェリーで戻り
・JR宮島口駅から横川駅へ320円
・広電の横川駅から中電前駅で下車150円
気になっていたカープソースの幟(のぼり)がかかったお好み焼き侍

   

お好み焼きしょぶり肉750円を注文。
これは旨い。
おたふくソースは東京でも売っているが、砂糖の甘みがつよすぎるので僕の口にはあわなかった。
しかし、カープソースは、それがない。
しょぶり肉も初めてだったけど、広島焼きに合う。

この後、アイスコーヒー50円をたのんだ後、
店を後にし、再び広電に乗って中電前駅から広島港宇品駅へ150円。

広島港ターミナルへは13時30分についたので中を散策したら、高校生がそこらじゅうでコスプレ?しアート写真を撮っていた。
それ以外は特に見る個所もなく、13:55発のフェリーまでたどり着いたら、
「これは乗船券ではありません。本来ならカウンターで交換するものですが、時間がないので、こちらの乗船証明書をお持ちください。」とのこと。
こんなこと説明しなくてもいいように買う時に言うべきだろうと思ったけど、たぶん二度と乗らないので言われるがままに乗船した。

松山観光港へは16:35に到着。

リムジンバスはしばらくないので、高浜・横河原線高浜港駅まで徒歩で向かう途中、夕陽がご覧のとおり



さすがに16:43発には間に合わなかったので16:58発を待つことに。

「高浜駅から清水町駅までは、大手町駅で松山駅まで歩くしかないですか?」
と尋ねたら
「古町で乗り換えたらいいですよ。」とのこと。
確かに松山駅の一つ手前で環状線が隣接しており、それが古町と書かれていた。
とりあえず古町までの乗車券350円と1Dayチケット400円を購入。
17分で古町に到着後、環状線古町駅17:21発に乗り清水町駅で下車。
そこから3分歩いて昨年夏以来のサンガーデン松山でチェックイン3,700円+朝食代100円。
17:40に402号室へ到着。
部屋は前回と同じく若干狭く感じられたが、一人一泊なら充分。
一通りの設備はそろっていて、アメニティも充分。
テレビは壁掛け型になっており、ベットに寝転んで見るようになっている。
BSは前日と同じく観られない。



ここはコーヒー、ミネラルウオーター、梅茶、緑茶、それに飴が1階に置いてあり、24時間セルフで無料。
コーヒーに至っては、陶器のコーヒーカップが数種置いてあり、好きなものを選べ、帰りには部屋に置いたままでいい。
廊下には、無料のマッサージチェアも置いてあり隠れ家的ないい宿である。

この日の残すところは、19:30に予約した夕食だけとなり、それまで時間があったのでコーヒーを飲みながら
今回の旅の整理をしていた。

18:30に清水町駅から大街道駅へ。
アーケード街を潜り抜けた所に和食みよしを確認。
今回もヒトサラで見つけたのだけど、松山で行ってみたい店は複数ある。

   

この日は5,000円で料理をお任せしておいた。

僕のほかには、2名の地元客(おそらく会話の内容から看護師)がいるだけで静かな佇まい。
まずは飲み物として地酒純米酒まつもと2合を注文。
あっさりして飲みやすい。



突出しは若ごぼうの和え物
出汁と塩のみで味付けられたあっさりしたもの。



ここはいつから開業したのかを聞いたところ、まだ3年とのこと。
確かに若い店主で、店内も新しさを感じる。

まずは聖護院大根白味噌煮
白みそ仕立てなので、どこで修業されたのかを聞いたら
神戸と大阪で修業したらしいとのこと。
神戸ではトアロードの店だったと言うことだけど
僕は震災前の神戸しか知らず、店主は震災後しかわからないとのこと。
つくずく時の流れを感じた。



味噌の話から、雑煮の味噌は地元でもっとも採れる食材を使うとのこと。
松山では麦仕立ての味噌が主流。
高松では餡子(あんこ)の入った餅を使うということで、それなら僕も知っていたけど
お互い未だ食べたことがないという話。

鰆(さわら)、太刀魚、平貝のお造り



ここで太刀魚が出てくるところが瀬戸内らしい。
僕の地元、明石でもタコや鯛以外だと、隠れた名物は太刀魚で、
刺身となると母が漁師から直接仕入れてきたものしか食べたことがない。
平貝は言われなければホタテと勘違いするような食感。
鰆も鯛だと言われれば疑うこともないような味だった。

このあたりで次の酒が飲みたくなり日本心(やまとごころ)2合を注文。
ここで酒の甘さ辛さについて面白い薀蓄を聞いた。
日本酒の甘辛は水との比重で測られており、口当たりではなく人によって評価が異なるらしい。
基本的に僕は辛口を注文するのだけど、これは意外な話だった。
また地酒と言うのはその地元で一番採れる作物を使うことが多く愛媛は麦の日本酒が多いとのこと。
麦といえば焼酎かと思いきや、日本酒の原料にも使うとは意外だった。



タラの芽の天ぷら
これは目の前で揚げたもの。正直、今まで食べたことがない食感。
勿論、サクサクとした噛みごたえで塩で食べるためあっさりしていた。



穴子の天ぷら
これも瀬戸内の名物で美味くないわけがない。



このあたりで最後の酒を注文しようと思い
前回松山で来た時に創作茶寮 西村で勧められた獺祭を1合注文。
これは瀬戸内を隔てた山口の酒で、ワインのような口当たりだけど
少々、値段は高めなので最初から注文するわけにはいかない。
ここらあたりで味を覚えておくくらいがいい。



しめ鯖(さば)、真イカ、蒸し穴子、の握り
ここで握りの登場とは想定しなかったが、献立が意外性を持って組まれているので
西洋料理とは違い次は何が出てくるのか予想できないところがいい。
日本料理は世界文化遺産になるのもうなずける話だと思った。



しのだ巻
油揚げを開いて、肉・野菜・豆腐・蒲鉾などいろいろな食材を巻き、煮て味をつけたもので
そのまま煮物として、またおでんだねなどにも用いられるらしい。
確かにおでん風味で寒い日に向いた食材である。



しめは赤味噌汁、ジャコ飯、漬物
ここで赤味噌・ジャコなど塩気を表に出したものを持ってくるのが心憎い。



最後にデザートとして黒ゴマのアイス。
もちろん愛媛の柑橘類が添えられているわけで、
全体的に地元食材を取り混ぜて、愛媛を堪能させてくれた料理だった。



こういった個人店を楽しみたいと思うのだけど、テナント料が違いすぎるから恐らく東京では難しいだろう。
今回は電話で予約時に一見(いちげん)で「お任せ5,000円で料理を」と頼んだのだけど、その時聞かれたのは苦手な食材だけ。
確か鶏肉がダメと答えたはず。
こういったやり取りが面白く、こちらも満足できれば嬉しくなるわけで、
ちょうど二次会の客が入ってきたところで、お勘定をした。
店主も玄関先まで送ってくれて、大名気分にさせていただいた晩餐になった。

22:00に大街道駅から上一万駅まで市電に乗り、この後はホテルまで徒歩で帰った。
到着したのが22:15で、シャワーを浴びた後、コーヒーを飲みながら一服し就寝した。

1月13日月曜日

7:30に朝食を採るため2階のレストランへ。
パンはセルフで焼く。
何度も書くが、これが100円なのだから素晴らしい。



9:00チェックアウトし徒歩にて大街道へと向かう。
というのも大体の土地勘がついてきたし、この日は路面電車に乗る予定もなかったので。

それと前日にらくちん 大街道店で10:00からボディケア1時間2800円(税込2940円)を予約していたので。



ここは昨年に見つけた店で朝10時から深夜2時までやっているが、
前日だと酒の後になり、路面電車もなくなってしまうので、朝行くことにした。
最初はいろいろ話しながらやってもらっていたけど、後半30分は眠っていたようだった。

体もほぐれた後、昼食を採るためCafe One Time へ。
ここは前回、最初に入った店で、そのボリュームを覚えていたから。
今回は、鮭のグラタン満足セット850円を注文。

  

注文してから、出てくるのが予想以上遅かったので、コーヒーとケーキも直ぐに持ってくるように注文変更。
というのも、松山市駅前からのリムジンバスに間に合わなくなるから。
ゆっくり味わいたかったけど、ここは一気にかき入れ、勘定を済ませた後
小走りに松山市駅前まで向かった。

案内所で空港リムジンバス 松山市駅発4番のりば11:55発であることを確認し無事乗車。
12:12に空港着。

13:15発GK402便は松山空港を20分遅れでテイクオフ。
とにかく満席の上、入りきらない手荷物を抱えた客が多かったからだ。

成田には14:45着予定が15:05着。LCCだから仕方がない。



それにしても子連れの多い飛行機だった。

京成バスカウンターで15:25発の東京シャトルをチケットを買い帰路に就いた。

今回は広島メインだったけど、松山は何回行ってもLCCぶらり旅に向いている。
安くて美味い店がまだまだあるし。

おしまい