大蔵本町

words & music by Jun Hara at Monday, June 15, 2009

僕が育った海辺の街は       夕日がとてもまぶしく

時を重ねて遠く離れても    眼を閉じれば波の音が

隣近所は貧乏だったけど    みんな笑顔が耐えなく

なけなしのお金で列車に乗って       みんなで旅もした

 

こんなにたくさんのキラキラ輝く    ビー玉みたいな記憶が残る

大蔵本町で育ったことが    僕の自慢のふるさと

 

 

三歳になって母が職場に    復帰することになって

夜になるまで取り合いになってまで              預かってくれた人達

路地裏の地面でビー玉転がした幼なじみの笑顔と

「晩飯できたで」って声で家に帰るまで       遊び疲れた毎日

 

小学3年に引っ越ししたトラックを最後まで見送ってくれた

大蔵本町の優しい人達       僕の大切なふるさと

 

 

思春期になって彼女ができるたび    連れて行った場所は

知った人など居なくなっていた       思い出詰まった路地裏

鉄工所は潰れて客足の途絶えた       シャッターだらけの市場

それでも僕が思い出語るたび           その顔が好きだと言ってくれた

 

1995年の震災以降            復興計画で小綺麗になった

大蔵本町の昭和は消えた    それでも僕のふるさと

 

キラキラ輝くビー玉みたいな           記憶が残るふるさと