平成22年10月2日土曜日

前日の準備で予想外に時間がかかったからか
小学生が遠足の前日になかなか寝付けないような状態で就寝したのに
普段ならまず目覚めることのない6:35に起床。
というのも草津へ向かう8:00発のバス上州ゆめぐり号の予約をしていたからだ。

前回利用した
キラキラ号はやめてこのバスにしたのは
・ネット予約すれば往復の料金がキラキラ号より600円安くなること。
・車内にトイレが完備されていること。
それに同じ8:00に出発しても、軽井沢を経由しないためキラキラ号より1時間半早く到着すること。
の3点からだった。
その他、草津へ向かうバスは東京駅からだと東京駅八重洲口をつなぐ直行バスが10月より運行されているが、
今のところ、宿泊場所が限定される。

その前に新宿まで電車を使うことになるが、
バス発着場所はJR新南口の1階にあり、同じ新宿駅といっても別ルートを使うと1駅分くらい歩く羽目になる。
本来新宿へ行く時は東京メトロを乗り継いで行くのだけれど、今回はそんなこともあって

門前仲町〜(都営大江戸線)〜森下〜(都営新宿線)〜新宿

というルートで向かうことにした。



バス乗り場には予定通り7:30過ぎに到着をした。
流石に土曜日ということもあってけっこうな人で混み合っており出発時刻10前にならないと奥の待合通路には入れない状態だ。
とりあえず時間つぶしも含め、隣接するコンビニにて車中用の酒とあてを物色。
と言ってもビールではない。
僕は日本のビールの度数だと酔う前に胃袋がいっぱいになるので、
いつものキリン氷結レモンストロング500mlサントリー ー196℃ ストロングゼロ<ダブルレモン> 500mlを捜した。
しかし見あたらないので、代わりにアサヒスパークスという見慣れない度数9%の酒があり、迷わず500ml×2缶とおつまみを買い込んで準備完了。


土曜で道が混み合っているせいか乗車するバスは10分遅れの8:10に発車した。
その後、高速に入る前に乗用車が後ろから軽く追突したため30分遅れとなる。
しかしこれは想定内。
だいたい車での移動が電車のようにいくはずもないのだ。
そうこうして無事関越自動車道にあがって、酒も飲み干しバス内のトイレを初めて使ったけど、かなり狭かった。
しかし用を足すには有ると無いとでは全然安心感が違う。

このバスは上下とも上里パーキングエリアで20分ほど休憩をとる。
まだまだ夏の暑さが残る頃で、ソフトクリームでも食べようと思ったけど300円はちょっと高いと思い市販のアイスクリーム105円の方を頬張った。

下の写真が上州湯めぐり号。


草津バスターミナルには30分遅れの12:30に到着。
喫煙所で一服していたら、同じバスでやってきた二人の女性がターミナルの職員に
「白根山行きのバスはどうやったら乗れますか?」と問いかけているのが聞こえてきて
「もうすぐ発車するよ。切符はターミナルの窓口で往復だと200円引きで売っているから早く早く!」
と言う会話が聞こえてきた。
この会話から思わぬ所で1昨年TVで観た紅葉のことを思い出した。
実は草津温泉の標高は1,200m程。
白根山は湯釜で2,000mを超える。
そしてこの場所こそが本州で一番最初に紅葉が始まる場所なのだった。
そう思ったらすぐに窓口で切符と時刻表を手に入れて動き出したバスのドアをたたいて止まってもらい乗車した。
草津温泉から白根山バスターミナルまでは30分で到着する。
暫くして急勾配になる入り口の殺生河原と言うところで下車しロープウェイという交通手段もあるけれど、
貧乏暇無し人間の一人旅には時間的な余裕と値段を考えるとバスにして正解。

写真にはなかなかうまく移ってくれなかったけど白根火山が近くなってくると鮮やかな紅葉が始まっていた。


予定通り白根山バスターミナルには13:10に到着し、お土産屋や食い物の店を物色。



とりあえず食堂にて天ざるうどん1000円を注文。
天麩羅がけっこう大ぶりで、わき水でできた麺はしこしこだった。
またわき水は注文なしでも自由に飲めるようになっている。


腹ごなしも終わり、いよいよ目的の湯釜を眺望できる登山道を目指した。
入り口には目安として上り20分下り10分と書いてある。
ここは大山登山の時の経験を生かして、登山道入り口に無料貸し出ししているスキーのステッキを1本かかえて上ることに。
要するに下りの時に必要なのだ。

空気は既に20度を切っていたけど、それとは別に早足で上ったせいか、汗ばんだ状態のまま15分で到着。

到着した湯釜展望箇所はかなりの絶景。
雲に手が届きそうな中、ポッカリとエメラルドグリーンの湯釜が目の前に。
これは写真では伝わらないかも。


さて下山時であるが知った顔をした女性二人とすれ違った。
その後すぐに解ったけど東ちずる熊谷真美だった。
東ちずるは思ったより小柄で、素で観るとかなりの美人だった。
どうやらその後カメラクルーの集団がいて、後で調べてみたら
TV東京で10月13日放送されたいい旅・夢気分のロケだった。

結局、持って行ったステッキは余り必要がなく、下山に戸惑っている母ほどの歳の女性に渡して降りた。

下山後道路を挟んで歩いたのが白根山弓池


ターミナルの有料駐車場の事務所では職員がカルガモにパンをやっていた。



山頂の空気を満喫して14:50に白根火山発のバスに乗り込んだ。
草津バスターミナルには15:10に到着。
天気は曇り。気温は長袖じゃないと少し寒いくらいだった。

ターミナルからはちょっと寄り道して地球屋という店を除いたり本家ちちやで土産の温泉饅頭930円を買ったりして1年ぶりの湯畑をぐるり1週した。

上が湯畑界隈
下が硫黄臭を放つ湯畑


あとは1年前に昼食を摂ったどんぐりを目印にペンション街へ続く坂を上ってゆく。

16:00過ぎペンション レザン到着。


チェックインではオーナーが1年前のことを憶えているらしく
「前回来られてますし細かい説明はいいですよね。」とのこと。
部屋の鍵とネット接続用のPLCアダプターを受け取って前回と同じ5号室へ。
と言うのもインターネットが繋がる部屋は2室だけらしいのだ。


早速PLCアダプターとパソコンを接続してWebを開こうとしたらまったく繋がらない。
故障かと思い、1階のラウンジで試させて貰ったら繋がるではないか。
四苦八苦して30分くらい経った時、PLCアダプターとPC用ACアダプターとをたこ足配線にしていたことが原因だった。
去年のコラムを読む限り出来たはずなのだが。
まーPC用ACアダプターは2mあるのでテレビと同じコンセントにさして準備完了。


時間があれば西の河原露天風呂(さいのがはらろてんぶろ)へ行こうかと思っていたけど
予定外の白根山登山やパソコン接続で時間を食ってしまったからペンション地下の温泉で済ますことに。
17:30頃だと既に4人入っていたので暫く待つことにした。

ついでにフロントでオーナーに
「去年と同じワインを飲みたいのですが銘柄の記録はありますでしょうか?」
と訪ねたら
「ちょっと調べてみます。」とのこと。
暫くして思いついたのが、去年の自分のコラムを読めばわかるじゃんと思い
部屋へと戻ったところ電話がかかってきて
「わかりました。アルザスリースリング1/2と赤はシャトーレイソン1/2でした。」
と言うことで夕食時に注文することなく済んだ。

17:45に入浴し貸し切り状態のジャグジーと源泉の湯船で、身体を解し汗を流した。

そして18:30に一番のお楽しみの夕食を頂くため1階の食堂へ。
席に案内されると、すでに白のアルザスリースリング1/2は冷やされておかれていた。
試飲してみたら去年のことが思い出される味で「あ〜、あれからもう1年が経ったんだ。」と舌の記憶が届いてきた。
シャトーレイソン1/2も少し飲んでみると、昨年「鹿肉と一緒に味わうと結構合うんですよ。」と言われた渋めの味を思い出した。
ただ奥さんによると「今回のワインは2008年もので若干味は違いますが。」とのこと。
流石にそこまでのワイン通ではないので「そうですか。」と言うしかなかったけど。

そしてテーブルには去年と同じく秋メニューが。

下の写真がアルザスリースリング2008年1/2と赤はシャトーレイソン1/2。
写真は飲み終わった後のものです。


オードブル。マグロのカルパッチョ
酢漬けの味で食が進むのが感じられた。

前回はアルザス風シュークリートだった。
それよりなにより去年は昼食を15時過ぎに食べたり、運動もしていなかったけど
今年はその轍を踏まないよう準備万端胃袋は空っぽになっている。
そんなことを思いながら皿が入れ替わる間、
ラウンジで手に入れた今年のフリーペーパーに目を通していた。
そこで目についたのが毎日、温泉落語をやっているとのこと。
次回は立ち寄ってみようかと思う。

暫くして焼きたての自家製パンが登場。
残念ながら撮影するのは忘れたけど、前回と同じく
スープやソースを拭き取って口に含むためにおかわりもした。


ここからは去年と同じ皿が登場してくる。
昨年さんざんうんちくを書いているので、ここからは写真だけでいいはず。

自家製畑のコーンスープ


秋鮭のポアレ タルタルソース


ここでメニューにはない自家製畑のサラダ登場


メインは鹿肉のソテー ボルドレーズソース


ガトーフロマージュとミルクティ


オーナーシェフからは
「去年と同じメニューでしたが、如何でした?」
と聞かれ
「いやー、これをもう一度食べたくて来たようなもんですから。」
と即答した。
本当に旨いのだ!

部屋に戻って、酔いも回ってきたので、夜の湯畑散策と足湯につかりに行く為
外へ出て坂道を下っていった。
21:00頃だった。
天気予報は外れて雨が降り出してきたのだ。
といっても傘を差すかどうか戸惑うくらい。
湯畑の足湯には屋根があるのでなんら問題はない。
それにこの温泉界隈には傘の駅があるので大丈夫なのだ。
要するに草津温泉街には、傘の貸し出しがある。
この傘の駅が店先に出ているところで
傘を持っていってどこでもいいから返したらいい。
降ってきたら借りて止んだらそこで返して。
荷物にならないから便利なサービスなのだ。


下の写真が夜の湯畑界隈


22時前になると界隈の店も閉まり始め、三々五々それぞれの宿へと戻っていく。
ほろ酔い加減では急な上り坂も丁度いい運動になる。

部屋に戻って、テレビで9ch(草津TV)をつけたまま、明日の昼食を何処にするか
ネットで調べ、無性に炒飯が食いたくなったので、中華の店に目星をつけて早めの就寝に入った。

平成22年10月3日日曜日

8:00朝食
内容は
100%リンゴジュース
・トースト(おかわり自由)
・ハムエッグ
・サラダ
・ブルーベリーヨーグルト
・コーヒー
今回も東の窓から差し込む朝日に包まれて普段東京では過ごすことのないリゾート気分を満喫した。


部屋に戻って一服しながらお茶を飲み帰り準備をした後
TBSのサンデーモーニングを見終え
10:00にチェックアウト
かかった宿泊代金は以下の通り

宿泊料金(税別) 11,905円
アルザスリースリング1/2 2,200円
シャトーレイソン1/2 2,600円
消費税 835円
入湯税(大人) 150円
合計 17,690円


オーナーからは笑顔で「またいらして下さい。」とのこと。
今度は春に行ってみたいと思った。

坂を下って必ず仕上げの場所になっている大滝乃湯
湯もみちゃんクーポン使って800円を720円にて入湯。


いつも通り時間湯以外の風呂を巡り
200円で7分のマッサージチェアを使った。

湯畑に着いてみると12時前
早速前夜に調べておいた龍燕という中華料理店へ


勿論注文はチャーハンと春巻き2本1,100円

調べたよりも春巻きのボリュームはなかったけど、多分細かった頃の自分なら丁度の量だったかも。
味は普通。
草津の相場からすれば妥当な値段だろう。

さて、湯畑を囲む石の柵には源頼朝を始め昭和に至るまで草津温泉を訪れたそうそうたる歴史上の人物の名前が刻まれている。
今は車があればすぐに来られるけれど、明治大正時代に至るまでどうやって来たのだろうと不思議になる。
少なくとも与謝野晶子や与謝野鉄幹が馬で来たとは思えないし。


石の柵の人名を読み終えたところで一井の前で味噌カレー味のほうとうが無料で配られていたので試食。
ほうとうにあまりいい印象がなかったけど、山梨のほうとうとは違い、どちらかというとワンタンの食感。


バスの発車までに暫く時間があったので西の河原通り商店街を散策

ここでまた無料でまんじゅうが配られていて、お茶も置いてある。
おかげで充分な昼食になった。

14:00発で東京へと向かう。
下の写真が草津バスターミナル

新宿に到着したのが55分遅れで18:40
次の日からの仕事を考えて、ここは一番早い電車のルートを選択

JR新宿〜JR東京〜徒歩〜日本橋〜門前仲町

自宅に到着したのが19:45分
この日は夜に何を食べたか憶えていない。

ただただ、秋の小旅行はいい記憶になっている。

おしまい

【草津旅行の参考リンク】

高速バスネット
鉄道のない草津へのリーズナブルな交通手段はここから。
湯Love草津(草津温泉観光協会ホームページ
草津温泉の必須情報が網羅されています。

草津温泉近隣を鳥瞰できます。
楽天トラベル
草津の宿を調べたり予約したりはここから。
ペンション レザン
去年に引き続き宿泊している推薦できるペンションです。
大滝乃湯へようこそ
草津温泉に行った時は必ず訪れたい場所です。
西の河原露天風呂
草津温泉に行った時は一度は行くといい大露天風呂です。