秋のひとり旅日記2006

 

10月2日月曜日   出発前夜

今回のひとり旅は人との出会いを求めるというよりも、日頃東京という人ごみだらけの逃げ場のない日々から心身を解放したいということから始まった。なので無理に海外へとは思わず、ドライブで日常の風景とは違う場所を選ぼうとした。

初めは長野県白馬と群馬県草津をと考えていたのだけれど白馬の方はネットで予約した宿が出発前夜に「工事中のため現在宿泊できません」と言うメールが届き、考えた挙句、代用地として上高地を選んだ。この場所は両親が2回程訪れており、僕としては以前頻繁に乗鞍へスキーに行った時158号線の梓湖沿いを過ぎた後の分岐した奥にあるので、以前から1度は訪ねて見たいと思っていたからだ。

しかし前夜に決めたのですぐに宿の手配をしなければならない。車の準備については既にネットで予約をしているので行き帰りの日は決まっていた。

宿の予約はウェブで検索し電話で宿泊状況を確認することから始まった。上高地には多くの宿泊施設があるのだが、1泊2食だと平均相場が19,000円前後とかなりの出費になる。その中で選択したのは村営の宿泊施設である上高地アルペンホテル。ここは上高地を基点として穂高連峰へ登山する人達が1泊するハイカーズベッドと言う相部屋がある。個室だと14,700円〜23,100円するのだが、こちらは8,925円(ハイカーズ料理)とかなりの格安。早速電話をして予約をしたのだけど、上高地は初めて行くので東京からの一番適当な行き方や相部屋の空室状況などを確認して電話を切った。既に23時を周っていた。この日は登山用のリュックに思いつくばかりの荷物を詰め込んで床に就いた。それでも小学生の運動会前のようなワクワク感があって就寝できたのは午前1時を周っていた。

 

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